私には重度に障害を持った娘がいます。
その娘や娘の仲間達を見ていて痛切に感じた事は「どんなに重い障害があっても、練習を重ねれば少しずつ成長していくことは可能なのだ」という事でした。健常と言われる人達の５倍だったり、１０倍だったりの経験を積み重ねる事でその人なりのスピードで、できる事を増やしていけるのです。
この事に気付いた私は色々な経験を積み重ねる事ができる生活の場(グループホーム)が必要だという思いに至りました。
世話人さんが食事も掃除してくれるあたかも旅館に泊まったお客様の様なホームではなく、「仲間の1人1人が少し頑張ったらできそうな事にチャレンジしていくホーム」を作ろうと考え、１０年以上色々な機関に相談したり沢山の場所で修業したり、そしてとうとう、令和２年２月１日に念願の「新しいホーム」を開設しました。
当グループホームウイングスは調理も洗い物も洗濯干しや掃除、ゴミ捨ても仲間が参加してくれます。最初は全くできなかった仲間もどんどん上手くなり、できる事を増されています。
休日も皆で相談し、希望の所へお出掛けし、美味しく、そして楽しく、新しい経験を積まれています。　　　　　　　　　　　　　　　　
これからも「障害があろうとも伸びていける」をモットーに、楽しい事を重ねていきたいと思っています。　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　管理者
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　藤丸眞理